太陽光発電を設置したらどれくらい発電量が期待できるのか。シミュレーションしてもらう前に自分でもできる発電量の計算を行ってみましょう。
もしも太陽光発電を導入した場合、どれくらいの発電量を得られるのかをあらかじめ確認しておくと「思っていた発電量が得られない」といったトラブルを回避することができます。
太陽光発電の発電量はパネルの設置枚数や光エネルギーの変換効率、設置角度や方角、地域、天気や季節といったさまざまな要因によって左右されます。発電量の目安はどれくらいなのか、発電量はどのように計算できるのかを紹介します。
発電量計算式は、「システム容量×日射量×損失係数」で計算します。それぞれのポイントは次の通り。太陽光発電システムを導入したらどれくらいの発電量ができるかを計算してから検討してみましょう。
各メーカーが販売しているソーラーパネルのシステム容量です。公称最大出力200Wのソーラーパネルを18枚載せようと考えている場合は200W×18枚の合計3.6kWがシステム容量となります。
各地域の日射量は、「NEDOの日射量データベース」などで調べることができます。自宅に近い地点を選び、日射量を調べます。
太陽電池は温度による損失が多く、発電損失は容量の80%前後が多いそうです。これを考慮するために計算式では損失係数を入れています。損失係数は、「温度による損失係数×パワーコンディショナ変換効率×その他補正係数」で計算されます。温度による損失係数は、春(3~5月)は85%、夏(6~8月)は80%、秋(9~11月)は85%、冬(12~2月)は90%が平均です。パワーコンディショナ変換効率は平均95%、その他補正係数はパネルの汚れや配線、停電などによるもので平均95%となります。
地域や季節によって日射量が異なるため、年間発電量にも地域や季節ごとに違いが現れます。日本の南に行けば行くほど日照時間が長く年間発電量も多いように思いがちですが、実はそうではありません。全国の年間発電量は次の通りです。
年間発電量は意外にも長野県が全国で1位だそう。これは標高が高いため太陽が近く、発電量に影響しているためだと言われています。季節によっても発電量は変動しますが、真夏の6~8月よりも気温がそれほど高くない春の方が発電量が多かったりもします。「雪が多い地域だから」「雨が降りやすい地域だから」などは実はほとんど発電量に関係がないので、気にすることなく導入ができます。
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